2015年09月23日

ナイルパーチの女子会(柚木麻子)

大手商社に勤める30歳独身の栄利子は、東京育ちで高学歴、高収入、スタイルも良い美人で同期の中ではマドンナと呼ばれている。
裕福な家庭に育ち、仕事も順調で何不自由なく暮らしているように見える栄利子だが、同性の友達が一人もいないことを周りの誰にも知られたくはない。

そんな栄利子がハマっているのが主婦ブログ「おひょうのダメ奥さん日記」だ。
おひょうさんのブログは主婦主婦してなくて絶妙に力が抜けている。
同い年というところも親近感が湧く。

ある日、カフェで、おひょうさんらしき人と出版者の編集者らしき人の会話が耳に入る。
恐る恐る声をかけてみるとやはりそれはおひょうさんだった。

カフェで数十分向かい合っただけだが、想像以上に魅力的な人だった。
おひょうさんも栄利子に好印象を抱いてくれたようで、その夜に更新されたブログには栄利子のことが好意的に書かれていた。
数日後、おひょうさんから誘われて、ファミレスで会うことになった。
会社では、どこから切っても優等生と評される栄利子だが、おひょうさんを前にすると心が解き放たれくだけた言葉が出ることに自分でも驚いた。
いつでも会おうよとおひょうさんは言ってくれた。
この年になって、友達が出来るなんて思わなかった。

それなのに…。



距離を置きたい人には近づかれ、親しくしたいと思う人とは距離が縮まらない。人間関係って難しいよね。

それはそうと、知らなくていいことって世の中にはたくさんあるんだね。
回転寿司の「えんがわ」が好物な私はちょっと複雑。

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2015年09月21日

虹猫喫茶店(坂井希久子)

医学部受験に失敗して、なりゆきで獣医学部で学ぶことになった翔。
犬や猫が好きでも嫌いでもない翔は
ペットの話で盛り上がる周りの学生達の会話にも入っていけず
大学にもなかなか馴染めない。
そんな折、猫の世話をするだけのバイトの求人を見つける。
人間と関わるのは苦手だが猫の世話をするだけでお金がもらえるならいいかもと面接に赴く。
そこは猫カフェではなく、猫のいる喫茶店だった。
店主のサヨリさんの飼い猫以外は里親募集中の猫達だ。
最初に任された仕事は猫屋敷の掃除と餌やり。
軽い気持ちで始めたバイトだったが
次々に猫に関わるいろんな問題に巻き込まれていく。

2度の医学部受験失敗で実家とも疎遠になっている翔が
やっと見つけた居場所「喫茶虹猫」。

店名には
飼い主に愛されて死に別れたペットは虹の橋のたもとで飼い主を待っていてくれる。
すべての猫に虹の橋で再会できる飼い主を見つけてやりたいとの店主サヨリさんの思いが込められている。



猫好きならうっかり手に取ってしまう表紙ですね
表紙の子がうちのしましま君と似てる。


しましま君は写真撮ろうと視線を向けるとだいたい寝てる。

IMG_20150921_003501.jpg

じゃあ、後で撮ろうかなと引き下がったら
いきなりがばっと起きた顔は不機嫌。

IMG_20150921_003527.jpg

可愛い表情のしましま君がなかなか撮れない。
ものすごく可愛くて優しい顔してるんだけどな

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2015年09月17日

医師Kとの結婚(古賀 信介)

満州で事業が大成功した優しくイケメンで裕福な父親の元で愛情をいっぱい注がれて育ったユリ子。
兄弟全員が頭脳明晰、評判の美形で、中でもユリ子は最も器量に恵まれていると自他ともに認めていた。
満州で豪勢な結婚式を挙げた兄達や姉のように
自分もエリート男性と結婚し、これまでのような裕福な未来が待っていると疑いもしなかった。

終戦後、日本に無一文で引き揚げてきてからは
一家は医師である次男の家族と暮らすことになる。
満州での生活にはほど遠いが、食べることに不自由することはない安定した穏やかな生活がそこにはあった。
だが、子どもの頃より優しく頼りがいのある兄と優しい義姉にいつまでも甘えているわけにもいかないと、父の勧めで、次兄の医大の同級生だった男性との結婚を決心した。

結婚早々、ユリ子の意に沿わないことばかり起こりショックと怒りで夫を尊敬出来なくなる。
貧しい家庭で育った夫や夫の家族からのこれでもかというくらい屈辱的な仕打ちが続き、何度も離婚の文字が頭をよぎるのだが、医師であれば経済的に豊かな生活が保障されるであろうとユリ子を送り出してくれた大好きな父を悲しませたくない一心でいつも思いとどまるのだ。

夫は医師としての能力も低く生活力もない甲斐性なしなので、ユリ子は内職で生活費を稼ぐのだが、毎月、夫の実家に多額の仕送りをするので、ユリ子も一人息子も栄養失調で体調が悪い。
そんな妻子の様子を気にも留めず、夫は酒もタバコも仕送りも止めない。

とにかく結婚してからのユリ子は不幸の連続でいつも我慢することばかりなのだが、いつの日か幸せはやってくるのか…。

読んでのお楽しみです。



posted by メロン at 23:32| 鹿児島 ☀| Comment(0) | 今日、読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月14日

『リバース』湊かなえ

大学時代のゼミ仲間5人。
村井、谷本、浅見の派手系の3人に対して
深瀬と広沢の地味系の2人。
深瀬はそう分類した。

深瀬は中学時代にクラスメイト全員に無視されるという経験があり
人と接することが苦手になっていき
高校を卒業して偏差値の高い大学に行けば
自分にふさわしいもっとレベルの高い友人が出来ると信じて上京した。

新天地でようやく出来た人生初の親友が広沢だった。

トロそうに見える広沢は自分と同じパッとしないタイプの人間だと思い
一緒にいると心地良い時間を過ごせた。
自分が思っているのと同じように広沢も深瀬のことを親友だと思ってくれていると信じて疑わなかった。

ある夏の日、ゼミ仲間5人で行った旅先で広沢が自動車事故を起こして死んでしまう。

生前の広沢について他の仲間と話しているうちに
ずっと3人と2人と思っていたが、
実は4人と1人だったのではないかと落胆する。

村井は旨いカレー屋の情報が入ると
広沢を誘って食べに行く仲だった。
谷本の野球チームの助っ人で広沢は活躍していた。
浅見とは家庭教師のアルバイトで縁があったらしい。
何も知らなかった。広沢から何も知らされていなかった。
親友だと思っていたのは自分だけだったのだろうか。




コーヒーのエピソード満載です。
表紙もコーヒー豆だよね!?


結末はそうきたかって感じ。
全く予想していなかった。
湊さん、さすがです。
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2015年03月25日

『山女日記』湊かなえ

山に登りたいって気持ちは
いっぱいあるんだけど
あまりの体力の無さに
なかなか行動を起こせないあせあせ(飛び散る汗)

第1話を読んだだけで
山ガールの気分を味わえるから
登山未経験の方も
山に登りたくなるかもるんるん




1話に出てくるデパート勤務の律子は
登山したこともないのに
一目惚れして登山靴を買っちゃうんだ。
買っちゃってから登山の計画立てるわけなんだけど
なんか気持ちわかる〜ひらめき

もうずっと前のことだけど
韓国岳に登った人の話を聞いて
登山靴を買いに行ったことがある。
形から入るタイプかもわーい(嬉しい顔)
登ったのは靴を買ってから半年後だったけどあせあせ(飛び散る汗)
普段運動なんて全くしてないから
すごくしんどかったけど
頑張って頂上に辿りついたときの達成感とか
爽快感とかひとしおだったなぁ。

それからいくつかの山に登った。
韓国岳より低い山ばかりだったけど。
小説に出てくる登場人物のように
山に登ったら何かが変わるかもとか
自分探しとか自分を見つめなおすとか
そんな気持ちの余裕は無かったけど。

IMG_20141117_012336.jpg

飼い主と登山する猫もいるみたいだよ、しましま君揺れるハート


posted by メロン at 23:25| 鹿児島 ☀| Comment(0) | 今日、読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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