裕福な家庭に育ち、仕事も順調で何不自由なく暮らしているように見える栄利子だが、同性の友達が一人もいないことを周りの誰にも知られたくはない。
そんな栄利子がハマっているのが主婦ブログ「おひょうのダメ奥さん日記」だ。
おひょうさんのブログは主婦主婦してなくて絶妙に力が抜けている。
同い年というところも親近感が湧く。
ある日、カフェで、おひょうさんらしき人と出版者の編集者らしき人の会話が耳に入る。
恐る恐る声をかけてみるとやはりそれはおひょうさんだった。
カフェで数十分向かい合っただけだが、想像以上に魅力的な人だった。
おひょうさんも栄利子に好印象を抱いてくれたようで、その夜に更新されたブログには栄利子のことが好意的に書かれていた。
数日後、おひょうさんから誘われて、ファミレスで会うことになった。
会社では、どこから切っても優等生と評される栄利子だが、おひょうさんを前にすると心が解き放たれくだけた言葉が出ることに自分でも驚いた。
いつでも会おうよとおひょうさんは言ってくれた。
この年になって、友達が出来るなんて思わなかった。
それなのに…。
距離を置きたい人には近づかれ、親しくしたいと思う人とは距離が縮まらない。人間関係って難しいよね。
それはそうと、知らなくていいことって世の中にはたくさんあるんだね。
回転寿司の「えんがわ」が好物な私はちょっと複雑。

